紫紺の空の一つ星

趣味まるだしのブログ。回天特攻隊が中心。ご来訪頂き感謝致します。

古本まつりに行ってきた

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インスタグラマーっぽい写真。笑

スタバを利用するとちょこっと何かかいてくれるのが嬉しくて、いつも心まであったまります♡

 

本日は八王子に立ち寄る機会があったのですが、古本まつりが開催されてるとは知りませんでした!

ちらっと見ると、軍事関係の書籍が予想以上に多くてびっくり感激!人の目も気にせず食いつきました。笑

彼氏にはジャパニーズランボー(笑)舩坂弘さんの「英霊の絶叫」と、横田寛さんの「あゝ回天特攻隊」を買わせまし…オススメしたら、買ってくれました。←

特にあゝ回天特攻隊はずっと読んでほしかったので、今回手に取ってもらえて嬉しい…(*´-`* )

私は、ずっと欲しいと思いつつ手が出なかった「敷島隊の五人」が安かったので購入。

積み本たくさんあるのに!この間某密林さんで本8冊購入したばかりなのに!図書館で本4冊借りてるのに!←

本との出会いは一期一会なのでついつい衝動買いしてしまいます…そしてこの癖は一生なおらないことも知っています…笑

あまりにも食いつきすぎていたのか、航空ファンを手に取った時におじさまに「日本の航空機がお好きなんですか?」とお声がけいただいて、紫電改のお話を聞かせてもらえたりして、充実した時間を過ごすことができました。

 

古本市、初めて本格的に見て回ったのですがこれはいいですね…ワクワク感がはんぱない!

八王子の古本まつりは5/7まで開催されているようなので、お時間ある方は是非!

5月2日

昨日は天気がイマイチでしたが、今日はすっかり晴れてとても気持ちのいい1日でしたね。

 

1945年5月2日、伊47潜から3基の回天が発進しました。

その搭乗員は、柿崎実中尉、山口重雄一曹、古川七郎上曹。

今日は3名のご命日です。

 

去年は仕事でしたが、今年はちょうどぽっかり予定が空いていたので靖国参拝へ。

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鯉のぼりがあがってた。5月だなあと実感。

代表として、柿崎さんが突撃された時刻に合わせて合掌。

手を合わせていると、横から5月の風がそよそよと流れてきました。

 

御朱印をいただいて、久しぶりに遊就館にも。

遊就館には、柿崎さんと古川さんのご遺影があるので一礼してきました。

 

帰宅してから、おしるこを作りました。

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柿崎さんが、「俺とやつ(横田さん)の命日には、しるこぐらいつくってくわしてくれよ」とおしげさんに言っていたそうです。

今回はすでにペースト状になってるあんこを買って作ったから…来年はちゃんと小豆から作りますね、隊長🙇

 

柿崎さん、山口さん、古川さん。

感謝を捧げると共に、魂の安らぎを心よりお祈り致します。

どうか安らかに。

 

最後に、彼らの遺していかれた言葉を少しだけ。

 

柿崎少佐

「思ひ出す事多々有之候も、思ひ残す事更に無之候。」

(大和ミュージアム展示、おしげさん宛ての手紙より)

 

古川少尉

「軽き身に重き任務を負い持ちて 今こそ行きなん時は来にける」

(特攻隊戦没者慰霊平和祈念協会「特攻隊遺詠集」より)

 

山口少尉

「散りぎわ清く、ニッコリ笑って征きます。」

(回天刊行会「回天」より)

千鳥ヶ淵〜靖国を散策してきた

今日は晴れてて気持ち良いし、久しぶりに国会図書館へ行こうかな、、、と思って着いてから休館日と知り自分の馬鹿さ加減に改めて落胆しました。笑

しかしせっかく都会に出てきたのだから意味のある一日にしよう!と思い、永田町から靖国まで歩くことにしました。

ついでに皇居あたりでも歩こうかな、と思ったのですが、地図を見てみると靖国までの道のりに千鳥ヶ淵の文字が。

思えば一度も参拝したことがない千鳥ヶ淵戦没者墓苑。行くべし!

千鳥ヶ淵戦没者墓苑には、大東亜戦争中海外で亡くなられた方(軍関係者だけではなく、一般の方も)のご遺骨のうち、ご遺族に引き渡すことができないご遺骨が納められています。

 

永田町から20分くらい歩いて、緑に囲まれた墓苑に到着。

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皇居のように、都会のど真ん中にあるとは思えないほどの静寂さです。

ご遺骨が納骨されている六角堂は、献花された菊の香りでいっぱいでした。

 

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献花は100円でできます。

私は白菊を献花してきました。

 

 手を合わせて墓苑を後に。

 

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そして靖国参拝

緑が濃くなってきましたねー!

 

そのあとは、いつも九段下に行くと横目で眺めるだけだった昭和館へ。

調べると常設展示室以外は無料で利用できるとのことだったので、お財布と相談した結果今回は無料コーナーだけ見てきました(^^;)

今やっている特別企画展は「ポスターに描かれた昭和 〜高橋春人の仕事〜」。

戦中・戦後に高橋春人さんが手がけたポスターがずらっと並んでいて、時代の移り行く様をポスターを通して感じることができました。

見終わった後は特別企画展の上の階にある図書室へ。戦争関連の本がずらりと並んでいる上に、書籍・雑誌検索も可能でじっくり見たいところだったのですが、、、お腹の減り具合が限界すぎて、国会図書館で閲覧したかったものをちょっとだけ閲覧してそそくさと退散。笑

今度はここをメインで九段下に行きたいですね。

たまたま手に取った神風特攻隊の写真集が、生々しく衝撃的だったので改めて見に行こうと思います。

 

そんな感じで、充実したいい一日になりました!

暑い中散歩したご褒美として晩御飯は金目鯛の煮付けにしちゃいました(*´-`* )笑

 

八雲の艦内新聞で見つけた福島誠二少佐の一面

軍艦「八雲」の艦内新聞、その名も「行脚」。

柿崎さんが、兵学校卒業後八雲乗組になったということもあり、なにわ会HP(http://www.naniwa-navy.com/)(いつもひっそりと覗かせていただいている72期生とそのコレスのみなさんのHPです!)の「八雲残照」「八雲行脚」はチェックしておりました。

「八雲残照」http://www.naniwa-navy.com/burogu2209yagumozansyou.html

「八雲行脚」http://www.naniwa-navy.com/burogu2207yagumoanngya.html

 

「八雲残照」によると、この艦内新聞、少尉候補生たちが記事を書いていたようですが、最初は兵学校の「自啓録」のような真面目な内容だったものの、だんだんとユーモア溢れるものになっていったようです。

 

9月20日と9月21日に、柿崎さんが言葉を残していますが、自分の仕事、成長としっかり向き合っている柿崎さんの様子がよくわかります。

 

そしてついこの間、小灘さんと柿崎さんの他にも、吉本さん、久住さん、福島さんも八雲乗組だったということを知りまして。

艦内新聞を読み返してみたところ、10月5日に福島さんが言葉を残されていました。すっかり見落としていたーッorz

 

福島さんの印象は、横田さんの本や小灘さんの証言を読んで、大人しくて、滅多に殴らない、そして田中絹代さんが好き← という感じでした。福島さんのお話をあまり目にする事もなかったので、大人しくて優しい方なんだなあ〜と思っていました。

しかし、彼の個性はそれだけではなかった。笑

10月5日、みんなで灰ヶ峰に登ったようなのですが…

灰ヶ峰登山は相当疲労。何等得るところなし。浩然の気を養はんには上陸にしくはなし。」

(「八雲行脚」より)

 

福島さん、最高にロック!!!(*゚▽゚*)

艦内の人なら誰でも見れちゃう艦内新聞で、ご自分の思ったことをよくぞありのまま書かれた…!

新たな一面を知ることができて、とっても嬉しかったです。私の頭の中に、福島さんはロックなお方だという事がインプットされました。笑

 

広島県民の母によると、「和歌山(福島さんの故郷)の海とか見てたら灰ヶ峰から見える景色は物足りないかもねー」と。

多くの人が同じ事をしたり同じものを見ていても、その人が育ってきた環境によって感じる事がそれぞれ違う。これは当たり前の事だけど、人物を知る上でとても興味深い点の一つです。

 

福島さんの遺された言葉で印象的なのは、兵学校の試験に落ちてしまった弟さんへの手紙の中の一節。

「出る月を待て、散る花を追うな。徒らに過去を悔やむ者は、馬鹿の骨頂だ。」

(回天刊行会「回天」より)

どんな道を歩もうとも、自分が、これが一番国に尽くせる道だと思った道を選択しろ。そう弟さんに仰られていた福島さん。

 

福島さんが如何に「自分」というものを持っていたか、艦内新聞によって改めて知る事ができて嬉しいです😊

海軍兵学校江田島青春譜を見た

ちょっと前に中古で購入した兵学校72期、73期、74期のVHS「海軍兵学校江田島青春譜」。

家に眠ってるビデオデッキで見ようとしたらビデオデッキがぶっ壊れてて見れなかったのですが、最近やっと買い直したので無事見ることができました。笑

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貴重な映像、写真、音声が詰まってて、ただただすごいの一言。

しかしこの時期の兵学校なので、人数がめちゃくちゃ多くて、分隊別写真コーナーの時間じゃないと知ってる人を探すのはとっても至難の業…笑

 

それにしても、やっぱり兵学校生徒って凛々しくてかっこいいですよねえ(*´-`* )

なんだろうか、あの言い表せないかっこよさと清らかさは…

私、兵学校生徒が本当に大好きで、純粋に憧れの存在なのです…笑

兵学校生徒の写真や映像を見る時は、乙女のようにキャーキャー言ってしまいます。笑

今の時代の人はなかなか出せない凛々しさを感じますね!

 

卒業が戦争末期の兵学校生徒たちですから、この中からどれだけの方が戦死されたかを考えると、本当に胸が痛くなりますが。

 

溌剌とした若き彼らの姿を、このように今の時代の私たちが見れることに、感謝あるのみです。

仁科関夫少佐のお誕生日なので靖国神社に行ってきた

4月10日は回天菊水隊仁科関夫少佐のお誕生日。

曇っていたけど雨が降ることはなさそうだったので、靖国神社へ。

おめでとうとありがとうを伝えて、桜の写真を撮りまくりました。

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やはり結構散ってしまっていた、、

でも今年も、よくこそ咲いてくださった。

みんな綺麗です。

 

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歩いていたら一枚だけ胸に飛び込んできた桜の花びら。

なかなか桜キャッチできることがない人生だったから嬉しくなって、パスケースで押し花にしてます。笑

 

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もらった御朱印が達筆すぎてかっこよすぎて膝から崩れ落ちました…なんだか仁科さんっぽいなあと思ったり。

そういえば黒木さんのお誕生日にもらった御朱印も踊るような字で、黒木さんっぽいなあって思ったなあ。笑

 

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帰り際に遊就館の売店に寄って本を購入。

ずっと、いつか買おうと思ってた片山利子さんの本と、パラパラしてみて読みやすそうだった古事記の本!

古事記はやっぱり、日本人として知っておかなきゃなあと思って。もともとクリスチャンホームということもあり、神話とか全然未知の世界なんで…

なので読みやすいものを探していたのですが、この本が子供も読めるくらいやさしい内容になっていて「これだ!」となりました。

あと、あらすじみたいなところに「自分らの国の神話知らん民族は滅びるで」みたいなことが書いてあったのも、購入ガチ決めした理由の一つ。笑

二冊とも頑張ってよもーう\(^o^)/

 

ここで、仁科さんが14歳の誕生日を迎えた際に書いた日記を。

「今日は僕の誕生日だ。ぼくもこれで満十四歳になったのだ。実に十四年一日の如く、光陰矢の如し。もう十四年の月日は流れたのだ。うかうかしてはおられぬ。やがて年をとるだろう。しっかり励もう」※現代仮名遣いに直しています

(前田昌宏「回天菊水隊の四人」より)

まるで自分の人生を理解しているかのような14歳の彼の言葉に、ただただ驚くばかりです。

 

 

そして今日は回天轟隊久家稔大尉のお誕生日。

彼が遺した言葉で、私の中に印象が残っているものをひとつご紹介します。

妹さん宛に遺した言葉たちの中にある一節。

「蓮の花は泥沼のなかにありながらあのような清らかな花を咲かせる。いかに汚穢に充ちた世界にあっても、信念を堅く持っておれば、それには染まらず、生きて行けるものである。」

(回天刊行会「回天」より)

魚住少尉命中を見た

もともと、このドラマ内で搭乗員が「回天節」を歌っている、というのをネットで知り、それが聴きたい理由を一番として、見たいな〜と思っていた作品。

しかしネットで出品されているDVD(廃盤のため)は、大体5000円ほど…回天節を聴きたいという理由だけではなかなか手をつけられずにいました。

そんなこんなで1年以上スルーしちゃってたのですが、この間ふとこの作品のことを思い出し、ネットで作品のレビューをなんとなーく読んでいると、高評価ばかり。

これは回天節関係なく見るべきものだ!と確信し、やっと購入。

 

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今の感想は、ただただ、買ってよかった。

すっっっっごい作品だった。

主観で話すと、私が今まで見た回天関係の作品の中で、一番ヘビーでした。いい意味で。

 

「物語」の作り方が、とにかくすごい。

ドラマの全体の時間は60分。回天が発進してから命中までの時間は大体30〜40分。

そう、この作品はドラマ内で、リアルタイムで回天発進〜命中を再現しているのです。

もう、始まってから終わるまで身体がガチガチに緊張してやばかった……

そして魚住少尉が命中した直後からの自分の身体の力の抜け具合と、艦内のみんなのそれぞれの表情を見て、しばらくぼーっとしてしまいました。

 

DVDのパッケージに書かれているあらすじに、「「1隻でも油槽船を沈めることが出来れば、B29はその分だけ、本土に爆撃が出来なくなる。そうすれば、何万かの日本人が生き延びることが出来る、だから僕は出撃する。」これか魚住少尉の選んだ生き方であった。」とあります。

本編での魚住少尉の言葉も含め、小灘利春さんが書かれた「特攻回天戦」に載っていた、吉本健太郎中尉が仰られたという「生をうけたその時代が求める最善」という言葉を思い出しました。

 

DVDには演出の吉田直哉さんのインタビューも収録されていたのですが、吉田さんがドキュメンタリー番組からドラマ制作に転向したワケは、「回天の発進から命中までの時間を再現したかったから」。

ドキュメンタリーで再現できるものではないと思い、この作品を作るためにドラマに転向したとか。

 

発進してからの魚住少尉の回想は、もちろん吉田さんの憶測、完全なフィクションとなるわけですが、その回想シーンがまたこりにこっているんです…。

「人は何か思い出す時って、映像と音声ってバラバラだと思うんです。」

なるほど、だから喋ってないのに喋ってたり、映像に音がなかったり、突然歌が聞こえたりするのか…!と納得。

 

またこの作品は、回天搭乗員の方々の手記や実話を元に作っているそうで。

魚住少尉が恋人に宛てた手紙内に、本井文哉少尉のご遺書が引用されているのは分かりました。

そして魚住少尉が、決して後ろ向きではなく、前向きに淡々と雄々しく描かれているところも、すごく良いです。

 

あと、21歳の中尾彬がイケメンすぎてつらいです…(;ω;)←

回天節もしっかり歌われてて、よかった!

メロディを知ることができて嬉しいです。

 

潜水艦内に、そして魚住少尉の脳内に入り込む60分。

最後に、艦内で聴く魚住少尉の「命中音」。

これはすごい。

本当にすごい。

見れてよかった、本当に。