海底で踏み出した大きな一歩
5月に関連記事↓を書きましたが…
伊58・呂50を特定するプロジェクトの調査チームが、五島列島の海の底に眠る、伊58・呂50含め8隻の潜水艦を特定しました。
資金も無事に集まり、8月末に海底調査をしていましたが、本日その正式発表の会見が行われました。
調査チームの皆様、本当にお疲れさまでした。
結果的に伊58・呂50だけでなく、回天戦で戦い抜いた伊36、伊53も見つかり。しかも垂直に刺さっている潜水艦は仁科さんや柿崎さんが乗っていた伊47であったことも分かり、本当に、本当ーーーに嬉しいです。
今回の調査でいろいろな意見がありますが、技術面とかはチンプンカンプンなもので、私という立場からの話をさせていただきますが…
私から見る旧日本海軍の潜水艦は、かつての「彼ら」が戦ってくれた証、でもあります。
今回のように特定されることによって再び潜水艦、そして当時の出来事が注目され、今の自分はどんな「上」に立っているのか、改めて考える機会になるのではないかと思います。
会見映像も見れるニュース記事を貼っておきます。↓
伊366、伊367についてはもう少し調べたい、と仰っていたので、引き続き発表があることを期待しています。
そして、本日は奇しくも黒木博司、樋口孝両少佐のご命日です。
「犠牲ヲ踏ミ越エテ突進セヨ」
「国を思ひ 死ぬに死なれぬ益良雄が 友々よびつ死してゆくらん」
二人の叫びはその後の回天隊を大きく動かしました。
また、時空を越えて、今日の日本を生きる私たちにも聞こえてきます。
日を追うごとに不安が増えていく現代。
彼らに「安心して眠って下さい」といえる日が来るように頑張らねばならないのは、まさに私たちだな、と思いました。
最高の犠牲を払った人を忘れるような民族はありません
「この肉体は、戦争に行かなくとも五十年か六十年でなくなります。
そのとき、なにが残りますか。
私は、死んでも必ず残るものが欲しいのです。
金銭とか財宝、名誉や階級などは、一生懸命に血眼になって求めても、死の瞬間にその人から離れてなくなるものでしょう。
私はもっともっと尊いものを、永遠に人の心に刻まれて感謝される、消滅しない語り草を残したいのです。(中略)
日本民族という大支柱を倒してはならないから、喜んでその犠牲となります。
民族のため、国のため、最高の犠牲を払った人を忘れるような民族はありません。」
(上原光晴氏「「回天」に賭けた青春」より)
金剛隊の三枝直少尉が、予科練に志願することをご両親に納得してもらうため、話したとされる内容の一部です。
今日は終戦記念日である8月15日。
私は回天隊を知ってから、毎年、黙祷するとともに三枝さんのこの言葉を胸に刻み直します。
これからも、彼らのことを忘れないでいこう。そして、感謝していこう。
自分の心に刻んで、みんなの心にも刻んで、後世に語り継いでいこう。
今年も、その気持ちを持って。
柿崎実少佐のお誕生日なので靖国神社に行ってきた
8月3日は天武隊の柿崎実少佐のお誕生日です。
誕生日参りの記事書きすぎな感じですが、今日も行ってきたので書きます。
7月はムンムンに暑くて、8月どうなっちまうんだ…って感じでしたが、今日は生憎の曇天ながらも過ごしやすい気温でした。
靖国は特に涼しかった…!!
私、靖国の拝殿に吹く風が好きなのですが、今日は特に気持ちよかったです。
蝉の大合唱を聞きながら、柿崎さんにおめでとうとありがとうを伝え、靖国の皆様に自分が今年も無事に誕生日を迎えられたことを感謝してきました。
今日の靖国!
平日の午後ということもあり、御朱印もすんなり頂けました。
今日の御朱印は細いながらも力強い文字で、「柿崎さんだ…!!」ってなりました(通常運転)
そして、私が携帯にぶら下げてる菊水ストラップがそろそろ限界を迎えそう(ちぎれそう)なので、新たに購入。
よろしくな、2代目菊水ブラザーズ…
なんでもないオッケーーーーーーー!!!!(サンシャイン池崎)
そして、昨日自分も誕生日だったので、ケーキ買って合同で祝おう!と靖国の近くにあるケーキ屋さん、ゴンドラへ。
結構前、知り合いにゴンドラのケーキを食べさせてもらったことがあったのですが、美味しすぎてもう一度食べたかったのです…!!
悩んだけど前回も食べたチョコケーキを購入。
家に帰って幸せタイムを過ごしました💗
柿崎さん、お誕生日おめでとうございます。
柿崎さんの考え方がすごく好きでとっても尊敬しているのですが、今年からは柿崎さんを尊敬しているということを行動で表していけるように頑張ります…!!
柿崎さんのようにはなれないけれど、柿崎さんのようになる努力はしていきたいです。
パンツの日なのでちょっと振り返ってみた
本日は8月2日、パンツの日ですね。
私は今からン年前のパンツの日に、オギャーと産声をあげたわけであります。
そう!今日はお誕生日!いえーーい!
ここ数年からは誕生日を迎えるたびに「ああ、もうこんな歳なのか…」とちょっぴりショックを受けたりしていますが(母親に言うと「あんたで年寄りならあたしゃどうなんのよ!」と怒られるけど←)、しかしこの歳まで毎日穏やかに暮らせることはとても幸せなことなのだと、歳を重ねるごとに感じています。
せっかくの自分の節目である日なので、気持ちの整理として、自分のために回天隊とのことを振り返ってみようと思います。自分語りな記事ですが悪しからず…
私が回天搭乗員の方々に興味を持ち、本を読み始めてから2年が過ぎました。
それまでは何も考えずに鼻水びろびろにたらしながらなんとなく生きてた私ですが、彼らに出会ってからは物事の考え方というか捉え方というか、そういった部分が明らかに変わったな、と実感してます。
なんだろう、簡単にいうと、めそめそせずに明るく前向きになった気がします!
まだほんのちょっとだけだけど、昔よりは心が強くなったかなあって。
興味を持ったきっかけは、回天という兵器があるということをネットで知った際、映像でぱっとすぐ分かるものはないかなと思い(横着なもので…^^;)ツタヤで探し、見つけた映画「出口のない海」でした。
映画の中で一番印象的だったのは、自分の棺桶ともいえる特攻兵器が敵の攻撃でボコボコにされて、乗れなくなってしまって涙を流して悲しむ(その時は、悔しいとは分からず悲しいという風に捉えてました)回天搭乗員の姿でした。
その泣いている姿は、まるで親兄弟を亡くしたかのような号泣っぷりで、とても驚いた記憶があります。
それまで戦争に関しては学校の授業程度の知識しかなく、「特攻隊は嫌がってもみんな強制的にいかされる」というのが当たり前に頭の中にあった私にとっては、その涙が不思議で仕方がありませんでした。
「本当の回天搭乗員の人たちはどんな気持ちで回天と向き合っていたのだろう」
そう気になったのが本当の始まりでした。
映画を見終わった後、すぐにノンフィクションの本を探しました。横田寛さんの「あゝ回天特攻隊」と出会い、その本で初めて「一回天搭乗員の気持ち」というものを知ったとともに、本に出てくる登場人物たちの豊かな個性に心奪われました。
彼らの遺書遺文が載っている回天刊行会の本を読んでからは、彼らの遺していった言葉一つ一つがとても心に響き、「この人は他にどんな言葉を遺していったのだろう」「この人はどんな生き方をしたのだろう」「この人は周りとどんな関わりを持っていたのだろう」そういったことも気になりだして、のめり込むように回天に関する本を読み漁りました。
彼らのことを本で読んで感じる印象は、ズバリ「愛」です。彼らは愛の人です。
そして彼ら一人一人、特攻隊ということ関係なしに、純粋に人として、「とても立派な人だなあ」と感じました。
彼らが家族や友人に遺した言葉や日記に書いた言葉、そして生き残った周りの方々の証言によって伝えられている言動から、学ぶことがたっっっっくさんありました。
自分たちの今があるのは当たり前ではないということ。
家族を大切に思う心、そしてその気持ちを行動で表す大切さ。
「信じる心」の大切さ。
人の気持ちや考え方は、決して一つには括れないこと。
だからこそ人の気持ちを勝手に、軽率に決めつけてはいけないということ。
そして人の気持ちは決してたった一つではないということ。
「幸福」というものの本当の意味。
などなど。
そして不安な時やつらい時、逃げ出したい時など、いろんな場面で彼らの言葉を思い出して、奮い立たせてもらったり励ましてもらってます。
まだ2年ほどしか経っていないので、これから更に色々な本や資料を読み、考えを深めて、学んでいきたいです。
三枝直少尉ゆかりの地高尾穂見神社に行ってきた
海原会の機関紙、「予科練」に載っていた、「三枝少尉の足跡を辿る旅」という記事。
三枝さんの生まれ故郷である山梨〜大津島を旅された方の記事なのですが、それを読んでからずっと「私も辿りたい!!」と思っていました。
そしてようやく時間が取れたので行ってきました!
しかし、三枝さんの生まれた所や小・中学校、それぞれ場所が結構散らばっていて移動が大変だったので、今回は予科練合格祈願と壮行式を行なったと書かれていた高尾穂見神社のみ行ってきました。
個人的に山梨は大好きな場所なので、高尾穂見神社の他にもゆるりと観光しつつ…♪
山梨についたのがお昼だったので、北杜市にある「臺眠」でご飯。
酒元直営レストランとのことで、出てくるお水は仕込み水(しかも瓶!)、そしてしゃけの麹漬けはぷりっぷりで絶品。
こんな食べきれるかな…?とか心配することもなく完食しました。笑
デザートも付いてて、お酒の味がする羊羹?的なものでめっちゃ美味しかった…(*´-`* )
外も可愛いけど、店内も可愛かった!
そして臺眠の向かいにはなんと、元祖信玄餅の金精軒!
信玄餅大好き人間(特に黒蜜)としては、これは入るしかないです。笑
すごく美味しそうだし、期間限定だったので食べたわらび餅。
びっっっくりするほど美味しかったです…今まで食べた和菓子の中で1位を争うレベル…
臺眠でも金精軒でもお水を頂いたのですが、もう美味しくて美味しくて…
山梨は食べ物も水も空気も全部美味しすぎてずるすぎる…
さて、三枝さんの故郷の味を堪能した後は今日の目的の高尾穂見神社へ。
「高尾」とつくだけあって、不安になるレベルでどんどん山道を進む…
しばらく車で山登りをして、本当にあるのかな…?と思っていたら、鳥居を発見!!
あった!!
穂見神社って書いてある〜!!
赤い鳥居をくぐってさらに進むともういっこの鳥居。
山ということもあり、蝉の声以外は本当に静かで。
鳥居周辺はとても神秘的で不思議な雰囲気でした。
境内は鳥居とは対照的に、陽が当たって爽やかに透き通った雰囲気。
1枚目の写真の神楽殿は本当に見事でした。説明書きによると、本来あった神楽殿は火災に遭い、明治24年に建て直したそうです。
2枚目の写真は、巫女殿というようです。
こちらは拝殿。
三枝さんに想いを馳せ、ここにお参りに来れた事を感謝してきました。
記事に載っていた、壮行式で三枝さんが言った言葉がとても心に響きました。
この記事が載っている平成27年11・12月号の機関紙は、海原会のホームページで閲覧することができるので、読まれたことのない方は是非読んでください。
三枝さん、中学当時はお父さんの仕事の関係で長坂警察署(現在の北杜警察署)の官舎に住んでいたそうですが、高尾穂見神社まで、だいぶ距離がありますよね…付近はガチの山登りだし…
神社との関係性が気になります。
帰り道は富士五湖を巡りました♪
どんな順番で巡ったか忘れたので、どの写真がどの湖か分かりませんが悪しからず…←
この時は富士山は雲に覆われてて1ミリも見えず…(TT)
山梨行くといつも富士山が見えません…この恥ずかしがり屋め!///(違う)
晩御飯は、山梨に来たら絶対に食べる小作のほうとう\(^o^)/
いつもカボチャほうとうを頼むので、今回はきのこほうとうにしました。
1ヶ月分レベルのきのこが入ってて大満足!笑
名前もわからないようなきのこもいたけどめっちゃ美味しかった…!!
食べ終わってお店を出ると、なんと雲が消え去って富士山が見えてました!
大急ぎで車を走らせて山中湖の撮影スポットへ。
やっと撮れた、富士山の写真!!( ;∀;)
三枝さん、ありがとう!!
穂見神社の神様、ありがとう!!
あ〜、日本に生まれて、よかった!!(ブ○ゾン○えみ)
最高の旅の締めくくりでした。
あーほんと大好きすぎる山梨(T_T)
次は甲府あたりを巡りたいな!
有森文吉少尉と橋口寛大尉のお誕生日なので靖国神社に行ってきた
7月15日は、金剛隊有森文吉少尉と、平生基地の橋口寛大尉のお誕生日。
ということで、お誕生日参りをしに靖国に行ってきました。
着いてから気づいたのですが、人が多いと思ったら今日はみたままつりでした。笑
東京生まれ東京育ち、悪そうな奴は友達にいないどころか友達が少ない私ですが、みたままつりに来たのは今日が生まれて初めて!
夜まで居たい気持ちはありましたが、夜に予定があるのと、何より一人お祭りということが思いを止まらせました…笑
また次の機会に…( ; _ ; )/~~~
ちなみに御朱印もみたままつり仕様でした!
有森さんと橋口さんにおめでとうとありがとうを伝えた後は、境内をうろちょろ。
そんな中見つけた、「回天の母〜人間魚雷〜」で歌川二三子さんとデュエットされてた小嶌美智子さんの献灯。
「魂は永遠なり」
まさに。と強く頷きました(心で)
近くにいた男の子が虎の絵を指して「めっちゃうまい!!!」って連呼してました。笑
確かにめちゃくちゃ上手い!!
帰り際、あのずらっと並んでる黄色い提灯の中から、ワンチャン見つからないかな…と捜索を始める…
周りの人からしたら、献灯ひとつひとつガン見してバシバシ写真撮ってる、完全に怪しい人だったと思います…すみません…笑
海軍ゾーン!
そして見つけた、回天の提灯!( ;∀;)
横には浦田さんと前田さんの提灯も!
タイミングよくこれて良かったです(*´-`* )
今日は英霊の皆さんも靖国にて楽しいひと時を過ごされた事でしょう。
有森さん、橋口さん、お誕生日おめでとうございます。
どうか安らかに。
特別攻撃隊回天舞台たからモノを観た
今日は回天の舞台「たからモノ」を観に、横田さんの地元、高円寺へ行って参りました。
回天をテーマにした作品は予備学生を主役とするものが多いですが、この作品も予学出身の搭乗員たちのお話です。
入隊前の日常の描写が多く、パンフレットに書かれていた脚色・演出の太田さんの「私が戦争のお話を描くときは『人』を描きたい」という言葉通り、搭乗員だけでなく登場人物一人一人が個性豊かで、笑えるところもたくさんありました。
また、「当時を生きた人は、時代が違うだけで今生きてる私たちと何も変わらない」というところに重きが置かれているように感じられて、舞台の上の「当時の彼ら」に親近感がわきました。
そして戦中、昭和30年代、現在という3つの時代をかわるがわる追っていくスタイルで、珍しいなと思ったと同時に、人と人との「繋がり」というものを強く感じました。
最後まで役者さんたちの熱がすごくて、本当によかった!
舞台は山本耕史さんや中村勘九郎さん主演のおっきいものしか観たことなかったので、今回のように舞台の近くで観劇できるのは初めてでして…一人一人の細かな表情がよく見えて心を掴まれました。
そしてやっぱり映画とは違って、叫び声とかの迫力がものすごくて、思わず体が震えました。
パンフレットに載っていたプロデューサー若林さんの「平和で豊かになった今の日本ですが、何か大切なモノを忘れてきてしまった様な気がしてならない」との言葉が、とても心に残っています。
突然ですが、私のひとりごとタイム。←
役名の「求名ちゃん(名字)」をずっと「グミ夫ちゃん(名前)」だと思っていたら、最後の最後で「求名(名字)」と分かってびっくりしたし、自分のアホさ加減に萎えました。←
グミ夫ちゃんってなんだよ…
そして彼らの出撃日が4月20日、そう、伊47天武隊(柿崎隊)の出撃日と同じ。
しかも目標が輸送船と駆逐艦…そして「何ィ?!三号艇は出さんのか?!」のセリフ…
思わず心の中で「アアアア;;;」と叫びました…
「回天特攻隊」というとても難しいテーマで、これだけの作品を創り上げるのはとても大変なことだと思います。
でもこの舞台を通して、回天のことを知る人がいる。色々なことを改めて考える機会となる。
人の心を動かす舞台であったと思います。
「たからモノ」関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
またこの舞台がやることがあれば、観に行きたいなー!😊