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紫紺の空の一つ星

趣味まるだしのブログ。日常、帝国海軍、回天特攻隊が中心。ご来訪頂き感謝致します。

魚住少尉命中を見た

もともと、このドラマ内で搭乗員が「回天節」を歌っている、というのをネットで知り、それが聴きたい理由を一番として、見たいな〜と思っていた作品。

しかしネットで出品されているDVD(廃盤のため)は、大体5000円ほど…回天節を聴きたいという理由だけではなかなか手をつけられずにいました。

そんなこんなで1年以上スルーしちゃってたのですが、この間ふとこの作品のことを思い出し、ネットで作品のレビューをなんとなーく読んでいると、高評価ばかり。

これは回天節関係なく見るべきものだ!と確信し、やっと購入。

 

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今の感想は、ただただ、買ってよかった。

すっっっっごい作品だった。

主観で話すと、私が今まで見た回天関係の作品の中で、一番ヘビーでした。いい意味で。

 

「物語」の作り方が、とにかくすごい。

ドラマの全体の時間は60分。回天が発進してから命中までの時間は大体30〜40分。

そう、この作品はドラマ内で、リアルタイムで回天発進〜命中を再現しているのです。

もう、始まってから終わるまで身体がガチガチに緊張してやばかった……

そして魚住少尉が命中した直後からの自分の身体の力の抜け具合と、艦内のみんなのそれぞれの表情を見て、しばらくぼーっとしてしまいました。

 

DVDのパッケージに書かれているあらすじに、「「1隻でも油槽船を沈めることが出来れば、B29はその分だけ、本土に爆撃が出来なくなる。そうすれば、何万かの日本人が生き延びることが出来る、だから僕は出撃する。」これか魚住少尉の選んだ生き方であった。」とあります。

本編での魚住少尉の言葉も含め、小灘利春さんが書かれた「特攻回天戦」に載っていた、吉本健太郎中尉が仰られたという「生をうけたその時代が求める最善」という言葉を思い出しました。

 

DVDには演出の吉田直哉さんのインタビューも収録されていたのですが、吉田さんがドキュメンタリー番組からドラマ制作に転向したワケは、「回天の発進から命中までの時間を再現したかったから」。

ドキュメンタリーで再現できるものではないと思い、この作品を作るためにドラマに転向したとか。

 

発進してからの魚住少尉の回想は、もちろん吉田さんの憶測、完全なフィクションとなるわけですが、その回想シーンがまたこりにこっているんです…。

「人は何か思い出す時って、映像と音声ってバラバラだと思うんです。」

なるほど、だから喋ってないのに喋ってたり、映像に音がなかったり、突然歌が聞こえたりするのか…!と納得。

 

またこの作品は、回天搭乗員の方々の手記や実話を元に作っているそうで。

魚住少尉が恋人に宛てた手紙内に、本井文哉少尉のご遺書が引用されているのは分かりました。

そして魚住少尉が、決して後ろ向きではなく、前向きに淡々と雄々しく描かれているところも、すごく良いです。

 

あと、21歳の中尾彬がイケメンすぎてつらいです…(;ω;)←

回天節もしっかり歌われてて、よかった!

メロディを知ることができて嬉しいです。

 

潜水艦内に、そして魚住少尉の脳内に入り込む60分。

最後に、艦内で聴く魚住少尉の「命中音」。

これはすごい。

本当にすごい。

見れてよかった、本当に。