紫紺の空の一つ星

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特別攻撃隊回天舞台たからモノを観た

今日は回天の舞台「たからモノ」を観に、横田さんの地元、高円寺へ行って参りました。

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回天をテーマにした作品は予備学生を主役とするものが多いですが、この作品も予学出身の搭乗員たちのお話です。

入隊前の日常の描写が多く、パンフレットに書かれていた脚色・演出の太田さんの「私が戦争のお話を描くときは『人』を描きたい」という言葉通り、搭乗員だけでなく登場人物一人一人が個性豊かで、笑えるところもたくさんありました。

また、「当時を生きた人は、時代が違うだけで今生きてる私たちと何も変わらない」というところに重きが置かれているように感じられて、舞台の上の「当時の彼ら」に親近感がわきました。

 

そして戦中、昭和30年代、現在という3つの時代をかわるがわる追っていくスタイルで、珍しいなと思ったと同時に、人と人との「繋がり」というものを強く感じました。

 

最後まで役者さんたちの熱がすごくて、本当によかった!

舞台は山本耕史さんや中村勘九郎さん主演のおっきいものしか観たことなかったので、今回のように舞台の近くで観劇できるのは初めてでして…一人一人の細かな表情がよく見えて心を掴まれました。

そしてやっぱり映画とは違って、叫び声とかの迫力がものすごくて、思わず体が震えました。

 

パンフレットに載っていたプロデューサー若林さんの「平和で豊かになった今の日本ですが、何か大切なモノを忘れてきてしまった様な気がしてならない」との言葉が、とても心に残っています。

 

突然ですが、私のひとりごとタイム。←

役名の「求名ちゃん(名字)」をずっと「グミ夫ちゃん(名前)」だと思っていたら、最後の最後で「求名(名字)」と分かってびっくりしたし、自分のアホさ加減に萎えました。←

グミ夫ちゃんってなんだよ…

そして彼らの出撃日が4月20日、そう、伊47天武隊(柿崎隊)の出撃日と同じ。

しかも目標が輸送船と駆逐艦…そして「何ィ?!三号艇は出さんのか?!」のセリフ…

思わず心の中で「アアアア;;;」と叫びました…

 

「回天特攻隊」というとても難しいテーマで、これだけの作品を創り上げるのはとても大変なことだと思います。

でもこの舞台を通して、回天のことを知る人がいる。色々なことを改めて考える機会となる。

人の心を動かす舞台であったと思います。

 

「たからモノ」関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。

またこの舞台がやることがあれば、観に行きたいなー!😊

 

 

そして今後は、士官や、予科練水雷科の下士官が主役の作品も出てきたらいいなあ、なんて思ったり。。。