最高の犠牲を払った人を忘れるような民族はありません
「この肉体は、戦争に行かなくとも五十年か六十年でなくなります。
そのとき、なにが残りますか。
私は、死んでも必ず残るものが欲しいのです。
金銭とか財宝、名誉や階級などは、一生懸命に血眼になって求めても、死の瞬間にその人から離れてなくなるものでしょう。
私はもっともっと尊いものを、永遠に人の心に刻まれて感謝される、消滅しない語り草を残したいのです。(中略)
日本民族という大支柱を倒してはならないから、喜んでその犠牲となります。
民族のため、国のため、最高の犠牲を払った人を忘れるような民族はありません。」
(上原光晴氏「「回天」に賭けた青春」より)
金剛隊の三枝直少尉が、予科練に志願することをご両親に納得してもらうため、話したとされる内容の一部です。
今日は終戦記念日である8月15日。
私は回天隊を知ってから、毎年、黙祷するとともに三枝さんのこの言葉を胸に刻み直します。
これからも、彼らのことを忘れないでいこう。そして、感謝していこう。
自分の心に刻んで、みんなの心にも刻んで、後世に語り継いでいこう。
今年も、その気持ちを持って。