今こそ読みたい回天搭乗員の言葉
皆さん、お元気ですか。
私はもともと引きこもりなので、普段と何ら変わらぬ生活の中、とても元気にあつ森をやりこみながら過ごしております。笑
世界が変化の時を迎え、日々様々なことが起こり、そして様々な情報が飛び交い、心が不安定になりがちですが、私がここ最近、特に繰り返し読んでいる回天隊の方々の言葉をいくつかご紹介します。
上別府宜紀大尉
"冬来りなば春遠からじ"、厳寒の冬を過ごして桜花爛漫の春が来ると同様、あらゆる苦境を忍び、一途に光明の彼岸に邁進するところに我々日本人の生き甲斐があり、生命があるのだと思います。
(回天刊行会.(1976).『回天』.回天刊行会.頁:171)
本井文哉少尉
ある南洋の島の土人は、雨降りの日を喜ぶそうだ。
それは、その後には必ず晴天の日が来るから……。
それは何日後に来るかも知れない。しかし必ず来る。
よく堪えて、頑張ってくれ。
(回天刊行会.(1976).『回天』.回天刊行会.頁:180)
和田稔少尉
どんな風が吹こうと、ぬかるみがつづこうと、しっかりと歩調をとって、まん前を向いて、地をふみしめ進んで行こう。
時代、時代で空飛ぶ向きの異なるような軽薄な木の葉は相手にしないで行こう。
(和田稔.(1995).『わだつみのこえ消えることなく:回天特攻隊員の手記』.角川文庫.頁:93)
久家稔少尉
蓮の花は泥沼のなかにありながらあのような清らかな花を咲かせる。
いかに汚穢に充ちた世界にあっても、信念を堅く持っておれば、それには染まらず、生きて行けるものである。
(回天刊行会.(1976).『回天』.回天刊行会.頁:239)
黒木博司大尉
自分の中を流れる天の命、此れを知り此れを伸ばし此れを明らめ此れに依って生き死なんこそ私達の最も大切なことであります。
(吉岡勲.(1979).『ああ黒木博司少佐』.教育出版文化協会.頁:119)
柿崎実中尉
死生観とは、死を考えるから起きる考えだよ。考えなければこんな事は問題ではない。
人間は日常茶飯事とおなじ自然の一現象にすぎない。
死をどうしてそれだけ大きな問題に考えるのか。之も慾の為めだ。即ち愛の欠乏した人間の考える事だ。
臣として君の愛を感じ、子として親の愛を感じ、人としては神の愛を感じ、妻としては夫の愛を感ずる人にとっては、死ぬという事は考えられない事だ。
(回天刊行会.(1976).『回天』.回天刊行会.頁:222)
どうか皆さん、こんな中ですが、否、こんな中だからこそ、自分の心を、自分の信念を大切にしてあげてください。そして「愛」を思い出してください。
自分を愛してくれている存在がいること、自分が愛している存在がいることを、どうか思い出してください。
自分の心に不安や恐れ、怒りがあるなあと感じる方。
そのようなネガティブな感情にズルズルと引きずり込まれている状況から、脱することのできる方法です。
「晴れの日」も「桜花爛漫の春」も、必ずやってきます。
外的要因に流されず、自分の信念と愛を忘れずに、これからも自分の人生を生きていきましょう。